

とっとり・おかやま新橋館に行ってみた
東京にいながら各県の名産品が楽しめる、自治体アンテナショップをご紹介! 今回は、東京・新橋にある鳥取県・岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」をご紹介いたします。
「ももてなし」にこめられた想い
岡山県といえば「もも(桃)」、鳥取県といえば「なし(梨)」。季節を彩る、美味しいフルーツを特産品とするお隣同士の鳥取県と岡山県が手をつなぎ、共同運営でふるさとの魅力を届けている本館。この「もも」と「なし」と、訪れた方を「おもてなし」する気持ちを込めて、このアンテナショップのコンセプトを「ももてなし」としています。
東京にいながらも鳥取・岡山を身近に感じられる「ももてなし」となるよう、1階にはショップ、2階には「ビストロカフェももてなし家」があり、両県の魅力が十分に感じられます。
2階には「観光情報コーナー」・「移住・しごと相談コーナー」も併設しており、両県へのご旅行や移住、就職を検討される方のサポートもいただけます。
●●●住所・営業時間・URLなど●●●
<住所>
〒105-0004 東京都港区新橋1丁目11-7 新橋センタープレイス1・2階
<TEL/営業時間>
1F ショップ
TEL 03-6280-6474 FAX 03-6274-6136
営業時間 10:00-21:00
2F ビストロカフェももてなし家
TEL 03-6280-6475 FAX 03-6280-6101
営業時間 11:00-21:30 LO21:00
2F 情報コーナー・事務局
TEL 03-3571-0092 FAX 03-6274-6135
相談時間 10:00-18:00
2F 移住・しごと相談コーナー
TEL 03-6280-6951
FAX 03-6274-6975 (鳥取)
FAX 03-6274-6976 (岡山)
相談時間 10:00-18:00
<定休日>
年中無休(12/31~1/3を除く)
<ホームページ>
https://www.torioka.com/
<公式LINE>
https://lin.ee/bmawNZd
<X(旧Twitter)>
https://x.com/ShimbashiKan?s=20
<Instagram(ショップ)>
https://www.instagram.com/torioka.a.s/
<Instagram(ももてなし家)>
https://www.instagram.com/momotenashiya/
<オンラインショップ>
https://torioka.shop-pro.jp/
<アクセス>
・東京メトロ銀座線「新橋」駅(3番出口 ※ビル直結)徒歩すぐ
・JR「新橋」駅(銀座口) 徒歩約1分
・都営浅草線「新橋」駅 徒歩約2分
・新交通ゆりかもめ「新橋」駅 徒歩約3分
<地図>
●●●フロア案内●●●
1F ショップ
新鮮な果物・野菜から、お菓子、郷土の特産品、工芸品まで、東京にいながら鳥取県・岡山県を感じられる商品を取り揃えています。
(筆者撮影)
2F ビストロカフェももてなし家
ランチだけでなく、カフェタイムやディナーの営業もあるところがうれしいポイント。鳥取、岡山の旬の食材で、プロの料理人がこころからの「ももてなし」をします。
(筆者撮影)
2F 情報コーナー
鳥取砂丘、国立公園大山、岡山後楽園、倉敷美観地区など、お馴染みの観光地から、穴場スポット、温泉や宿泊施設、ご当地グルメまで、旅行プランに合わせて、情報をご案内します。パンフレットや地図なども豊富に取り揃えています。
(筆者撮影)
2F 移住・しごと相談コーナー
鳥取・岡山両県の移住と就職相談に関するスタッフが常駐し、地方での暮らしや就職を考える方々へ地域の情報、支援制度や地域の求人企業への職業紹介を行います。「鳥取県立ハローワーク」、「ふるさと鳥取県定住機構」、「おかやま就職・移住応援センター」が共同で運営する、移住と就職に関する相談コーナーです。
(筆者撮影)
絶品フルーツの宝庫
農林水産省「令和5年生産農業所得総計」によると、鳥取県は日本なしの産出額が全国3位、すいかは4位、岡山県はぶどう・ももの産出額がそれぞれ3位となっており、まさにフルーツの宝庫。また鳥取の県花は二十世紀梨の花、岡山の県花はももの花と、それぞれの県を象徴しています。
イメージ画像(引用元:photo AC)
鳥取県の二十世紀梨は明治37年の導入以降100年以上栽培され、果汁が多くジューシーで酸味と甘みのバランスが取れており、シャキシャキとした食感が特徴です。おいしさの秘訣は梨つくりの達人たちによる丹精込めた梨づくりとのこと。せん定から袋掛けまで手作業で行われ、鳥取の二十世紀梨ブランドを築き上げています。また二十世紀梨以外にも鳥取大学で育成された「秋栄(あきばえ)」や鳥取県園芸試験場で育成された新品種「新甘泉(しんかんせん)」や「なつひめ」など、さまざまな品種が夏から秋にかけてつぎつぎと旬を迎えます。
イメージ画像(引用元:photo AC)
桃の原産地は中国といわれており、日本では明治のはじめに品種改良によって「白桃」が誕生し瀬戸内の穏やかな気候に恵まれ一大産地となりました。岡山の桃の特徴は一つ一つ丁寧に袋掛けする有袋栽培によって生み出された白さととろけるような柔らかさ。
筆者がとっとり・おかやま新橋館を訪れたときはちょうど「清水白桃」が店頭に並んでおり、ショップに入ってすぐに桃の香りがふわりと漂っていました。
一口に白桃といっても品種が沢山あり、初夏から秋口にかけて短いものでは一週間、長いもので三週間ほどの旬を迎えます。
とっとり・おかやま新橋館には鳥取県・岡山県が誇る旬を迎えた絶品フルーツが並びます。
フルーツは季節によって異なりますので近くまでお越しの際にチェックしてみてはいかがでしょうか。
オンラインショップでのお取扱いもありますので遠方の方はこちらをご覧ください。
(筆者撮影)
(筆者撮影)※取材訪問時の売り場となります。フルーツは季節によって異なりますのでご注意ください。
日本海と瀬戸内海の海の幸
鳥取県は日本海に、岡山県は瀬戸内海に面しており、荒々しい日本海の恵みと、穏やかな瀬戸内海の恵み。それぞれの海が育む、個性豊かな海産物もまた、両県の大きな魅力です。
イメージ画像(引用元:photo AC)
日本海に面した鳥取県は、冬の味覚の王様「松葉がに(ズワイガニ)」が有名です。
ズワイガニのうち、成長した雄を「松葉がに」と呼び、そのずっしりとした身と上品な旨味はまさに鳥取の冬の味覚の王者。
鳥取県では甲羅幅11センチ以上で高品質の松葉がには鳥取県産を証明するタグを取り付けて市場に出荷しており、安心と信頼の品質を表す目印となっています。
カニだけではありません。夏の味覚として人気が高い「白いか(ケンサキイカ)」は、その透明感のある身と、上品な甘みが特徴です。他にも「モサエビ(クロザコエビ)」や「ハタハタ」など個性的な魚介類が豊富にあります。特にモサエビは鮮度が落ちやすいため、地元でしか食べられない「幻のエビ」としても知られています。鳥取県に行った際には是非食べてみたいですね!
とっとりおかやま新橋館では「板わかめ」の販売も行っています。採水地としても知られる大山山麓の水が川から海へと流れ込み、豊かな森の恵みを海へと運びます。そこで育ったわかめを使った板わかめは全国的に流通量は多くありませんがファンの多い一品です。
収穫した生わかめを板状に並べて乾燥させたシンプルなもので、味付けをしておらずわかめのうまみと塩味を存分に楽しむことができます。ぱりぱりとご飯にふりかけてご賞味ください!
(筆者撮影)
また豊かな海産物を使用したちくわも1階のショップに各種取り揃えています。スーパーなどではなかなか見かけない珍しいものも多くありますのでお気に入りを探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
(筆者撮影)
イメージ画像(引用元:photo AC)
穏やかな瀬戸内海に面した岡山県では、古くから親しまれてきた海産物が豊富です。中でも「ままかり」は、岡山県の郷土料理には欠かせない魚です。
「ままかり」とは、一般に「サッパ」と呼ばれるニシン科の小魚で「まま(飯)をかりるほど美味しい」ということからこの名がついたとされ、酢漬けにして食べるのが一般的です。
岡山のハレの日のごちそうの代表的な料理ままかりずしは農林水産省が選定した「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。
イメージ画像(引用元:photo AC)
「牡蠣」といえばお隣の広島県のイメージがありますが岡山県は広島県、宮城県に次いで全国第三位の生産量を誇ります。通常の養殖では種付から収穫まで2年~3年かかるところ、栄養豊富な岡山の海で育った「岡山かき」は1年で収穫することができます。濃厚な味わいと弾力が特徴で加熱しても縮みにくいので生食はもちろん、加熱してもおいしく食べることができます。とっとり・おかやま新橋館1階のショップではままかりの酢漬けや蒸し牡蠣などが購入できますので是非お買い求めください!
(筆者撮影)
大地の恵みが育む、高品質な畜産品・酪品
鳥取県は、古くから和牛の産地として知られています。鳥取県の豊かな自然で育った「鳥取和牛」は江戸時代からその品質を認められ、良牛が受け継がれています。鳥取和牛は肉質がきめ細やかで、赤身と脂身のバランスが良いのが特徴です。和牛のルーツともいわれており、鳥取和牛の血統が全国のブランド和牛の礎となっています。
とっとり・おかやま新橋館2階の「ももてなし家」では鳥取和牛を使用したローストビーフ重を楽しむことができます。
鳥取和牛の肉の柔らかさと旨味をじっくりと味わってください。リピーター続出のスペシャルメニューです!
(写真提供:とっとり・おかやま新橋館)
自然の恵みが豊かな晴れの国岡山も畜産が盛んです。岡山県では古くから畜産が盛んにおこなわれており、千屋牛、備中牛、なぎビーフ、つやま和牛というブランド牛肉があります。千屋牛の産地である新見市では優れた和牛の系統を蔓牛(つるうし)と呼んでおりその血統を守り続けています。千屋牛はほどよい霜降りと赤身が特徴、美味しさと柔らかさを楽しむことができます。
とっとり・おかやま新橋館2階「ももてなし家」では千屋牛のステーキを楽しむことができます。岡山県自慢の和牛、千屋牛のステーキ。肉の旨味を堪能できる逸品です。ぜひご賞味ください。
(写真提供:とっとり・おかやま新橋館)
イメージ画像(引用元:photo AC)
岡山県は、酪農が盛んな地域としても知られています。県内には、蒜山(ひるぜん)高原をはじめ、自然豊かな放牧地が多く、そこで育つジャージー牛やホルスタイン牛から良質な生乳が生産されています。「蒜山ジャージー牛乳」、日本を代表するジャージー牛乳の一つで、ジャージー牛の生乳は、乳脂肪分が高く、濃厚でコクがありながらも後味がすっきりしているのが特徴です。この生乳から作られる、チーズやバター、ヨーグルトなどの乳製品も人気で、岡山県を代表する特産品となっています。
また鳥取県も酪農が盛んにおこなわれており、その中でも白バラ牛乳をご存じの方も多いのではないでしょうか。
ほんのり甘くすっきりとした後味が特徴で、どこか昔懐かしいようなパッケージの白バラ牛乳は思わず手にとってしまう一品で白バラ牛乳のコーヒー牛乳はとっとり・おかやま新橋館のショップで売上ナンバーワンの大人気商品!鳥取県では学校給食でも飲まれている白バラ牛乳。東京にいながらご当地牛乳を楽しむことができるのもアンテナショップの魅力の一つですね。
(筆者撮影)
(筆者撮影)
(筆者撮影)
まだまだある!とっとり・おかやまグルメ
とっとり・おかやま新橋館には、お土産にも最適な両県の銘菓や、ご自宅で楽しめるご当地グルメが豊富に揃っています。
(筆者撮影)
「因幡の白うさぎ」は鳥取県に伝わる神話をモチーフに作られた銘菓。しっとりとした皮に上品な甘さの黄身餡が特徴です。
見た目がとってもかわいいですね。
(筆者撮影)
岡山県の銘菓といえば、桃太郎伝説にちなんだ「きびだんご」を思い浮かべる方も多いでしょう。素朴な味わいと、もちもちとした食感は、昔から変わらない美味しさです。
(筆者撮影)
筆者おすすめの岡山銘菓は大手まんぢゅう。東京の「志ほせ饅頭」、福島の「薄皮饅頭」と並び、日本三大饅頭とよばれる大手まんぢゅう。甘酒の芳醇な香りをまとった薄皮と甘い餡の調和がたまりません!
(筆者撮影)
鳥取県といえばらっきょうも有名です。鳥取県はらっきょうの生産量が全国一位で生産量全体の約4割を占めています。
らっきょうは夏場に植え付けを行い、日本海側の厳しい冬の寒さを耐え抜き、翌年の初夏にようやく収穫されます。
とっとり・おかやま新橋館では人気の甘酢漬けをはじめ様々なフレーバーのらっきょう漬を品揃えしています。フルーツを使った珍しいものもありますのでお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
(筆者撮影)
らっきょう漬といえばカレーの相棒ですよね!鳥取県・岡山県の名物を使ったレトルトカレーも沢山品揃えされていますのであわせてこちらもお楽しみください。
とっとり・おかやま新橋館にはまだまだおいしい商品が沢山あります。一部のお取り寄せ商品は入荷する曜日が決まっており、人気商品は売り切れてしまうことも。お目当ての商品がある方は下の入荷予定カレンダーを参考にお出かけしてみてくださいね。
(画像提供:とっとり・おかやま新橋館)
旅心をくすぐる魅力的な観光スポット
イメージ画像(引用元:photo AC)
鳥取県は北は日本海に面しており、南は中山間地が連なり東西に長い地形が特徴です。鳥取県北東部に位置し、件を代表する観光スポットといえばなんといっても鳥取砂丘!ながい年月をかけて作り上げられた壮大な砂丘は四季折々、また時間帯によっても異なる表情を楽しむことができます。マップを片手に気ままに散策するもよし、らくだ乗り体験などの砂丘ならではのアクティビティを楽しむもよし、思い思いの方法で鳥取砂丘を満喫してください。
(ⓒ水木プロ)
また鳥取県の西部に位置する「水木しげるロード」もおすすめ観光スポットの一つ。ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるさんは鳥取県境港市のご出身で、水木しげる記念館からJR境港駅までの約800mの間に178体もの妖怪ブロンズ像が設置されています。JR境港駅前の境港市観光案内所や水木しげるロードのお店で「妖怪ガイドブック」を購入するとスタンプラリーを楽しむこともできます。スタンプは全部で35個ありますのでお気に入りの妖怪を探してみてください。
イメージ画像(引用元:photo AC)
岡山は「晴れの国」といわれるほど天気のいい日が多く、温暖な気候が特徴です。
そんな「晴れの国」岡山のおすすめ観光スポットは倉敷美観地区。白壁の屋敷や柳並木の趣のある景色が楽しめます。また、町家を改装した個性的なカフェや倉敷市発祥の国産ジーンズのショップも立ち並び、ショッピングも楽しめます。
天気のいい日に街歩きはいかがでしょうか。
(写真提供:岡山県観光連盟)
岡山県の蒜山高原は西日本屈指の高原リゾートです。ハーブガーデンやワイナリーを訪れたり、ひるぜんジャージーランドで搾りたてのジャージー牛乳を使った乳製品を楽しむことができます。絶景スポットも沢山ありますのでドライブにおすすめです。
とっとり・おかやま新橋館2階「観光情報コーナー」ではパンフレットや地図なども豊富に取り揃え、鳥取砂丘、国立公園大山、岡山後楽園、倉敷美観地区など、お馴染みの観光地から、穴場スポット、温泉や宿泊施設、ご当地グルメまで、旅行プランにあわせたご提案も受けられますので両県へのご旅行を検討中の方は是非相談してみてください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。東京にいながら、両県の魅力に触れられる「とっとり・おかやま新橋館」は、まさに食と観光のヒントの宝庫です。ぜひ一度、お店に足を運んで、鳥取と岡山の「ももてなし」を体験してみてください。きっと、新たな発見と美味しい出会いが待っているはずです。
今回は以上となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
よければ下のオレンジ色のボタンよりほかのアンテナショップの記事もご覧ください。

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