アンケート事例「ボジョレーヌーヴォー」2024
「ぐるっぱ」では、年間催事や旬の食や酒についてのアンケートを取っており、結果の一部を記事にして公開しております。今回は「ボジョレーヌーヴォー」についてのアンケート結果をご紹介いたします。是非ご覧下さい。
ボジョレーヌーヴォーを飲んだことはあるか?
当アンケートの全回答者(1,699人)のうち、月に1回以上飲酒する人(1,100人)を対象に「ボジョレーヌーヴォーを飲んだことがあるか」質問したところ、全体の約2/3の人が「飲んだことがある」と回答しています。
年代別に見ると40~50代が約7割と高い割合となっていました。ボジョレーヌーヴォーの日本初上陸は1985年で、2024年現在40歳の方なら1歳の時、59歳の方なら20歳の時にボジョレーヌーヴォーが日本初上陸した訳です。40~50代にしてみれば、自分が20歳以下の頃に登場したお酒だけに、受け入れやすいのだと思います。それに、2000年代中頃まではマスメディアがボジョレーヌーヴォーを大々的に取り上げていましたので、40~50代の方は「11月第3木曜日にはボジョレーヌーヴォーを飲むものだ」という意識が根付いているのではないでしょうか?
70歳以上の方は40~60代と比べて「飲んだことがある」人の割合が低いですが、ボジョレーヌーヴォー日本初上陸時には既に30歳以上になっており、自分好みのお酒を見つけているでしょうから、ボジョレーヌーヴォーへの食いつきが弱かったのだと思います。
20~30代の方も「飲んだことがある」人の割合が低いですが、ボジョレーヌーヴォーの日本上陸から20年が経った2000年代中頃には、マスメディアでのボジョレーヌーヴォーの取り上げ方が落ち着いてしまっていたことが要因と思われます。
今年はボジョレーヌーヴォーを買ったか?
ボジョレーヌーヴォーを飲んだことのある人(710人)を対象に、アンケート募集期限である11/25~12/1までに「今年はボジョレーヌーヴォーを買ったか」質問。
「買った」が17.2%で、「買ったが、まだ飲んでいない」が6.3%と、合計で約1/4の人がボジョレーヌーヴォーを購入したという結果になりました。
「以前ボジョレーヌーヴォーを買ったことはあるが、今年は買わなかった」という人の割合が約3/4を占めていますが、「以前飲んだとき自分の口には合わなかった」「価格が高い」「ボジョレーヌーヴォーが持て囃される意味が分からない」というのが、今年買わなかった主な理由となっております。(※複数回答可・上位3回答を抽出)
ボジョレーヌーヴォーをいつ購入して、いつ飲んだか?
今年ボジョレーヌーヴォーを購入し、アンケート回答時までに飲んだ人(122人)を対象に、「いつ購入して、いつ飲んだか」質問。
約4割の人が「解禁日に買い、その日に飲んだ」、約1/4の人が「解禁日に買い、その週末に飲んだ」、約2割の人が「解禁翌日~週末に買い、週末に飲んだ」と回答しています。
解禁日当日(11/21 木曜日)~その週末(11/24 日曜日)までに飲んだ人が85%を占めています。
必ずしも解禁日に飲む必要はありませんが、出来るだけ解禁日に、遅くてもその週末には飲みたいということですね。
ボジョレーヌーヴォーと一緒に食べたものは?
ボジョレーヌーヴォーと一緒に食べたものを質問したところ、カマンベールやブリーなどの白カビチーズを筆頭に、チーズがTOP5中3つランクインしていました!やっぱりワインにはチーズなんですね!
TOP5のうちチーズ以外には、生ハムとローストビーフがランクイン!
他の上位メニューは、主食系だとピザとパスタ、主菜系だとビーフステーキ、菓子だとナッツとチョコレートがランクインしていました。
ボジョレーヌーヴォーを買った場所は?
ボジョレーヌーヴォーを買った人(167人)を対象に購入場所を質問したところ、スーパーマーケットが約4割で断トツ1位でした。仕事帰りに日頃から利用しているスーパーに立ち寄り、夕食の材料と一緒にボジョレーヌーヴォーを買うという感じだと思います。
次点は百貨店で15.0%、3番手は高級スーパーで13.2%、4番手はワイン・洋酒の専門店で10.8%となっています。一般的なスーパーでは取り扱っていない、ハイクラスな商品をお求めの層だと思いますが、約4割にのぼります。
他の小売業態でも購入されていますが、その割合は低くなっています。他店でも買えるような一般的なボジョレーヌーヴォーしか取り扱いしていなかったり、その日の夕食の材料と一緒に購入できなかったりと、上位の業態に及ばない要因がありますね。
なお、ボジョレーヌーヴォーを購入するにあたり、予約したか否かは「予約していない」が約7割となっていました。
何円くらいのボジョレーヌーヴォーを買ったか?
円安の影響でボジョレーヌーヴォーの価格は数年前と比べて大幅に上昇しており、安価なペットボトルタイプでもハーフボトル(375ml)税抜980円・フルボトル(750ml)税抜1,180円で販売されていました。
ボジョレーヌーヴォーのNB(ナショナルブランド)の代表格であるサントリー「ジョルジュ・デュブッフ」のスーパーでの売価設定は、ハーフボトル税抜1,480~1,598円・フルボトル税抜2,580~2,680円となっていました。
1,001~1,500円は激安PBペットボトルが該当すると思われますが、思いの外選択率は高くありません。折角のボジョレーヌーヴォーですから、価格よりも確かな品質を重視する層が多いのだと思います。
上のグラフの最もボリュームのあるラインは1,501~2,000円および2,001~2,500円であり、これはNBハーフボトルもしくは安価なPBフルボトルが該当し、合計で約4割を占めています。
2,501~3,000円はNBフルボトル、3,001~5,000円はNBボジョレーヴィラージュヌーヴォーが該当します。
5,000円超になると、一般的なスーパーでは取り扱っておらず、高級スーパー・百貨店・ワイン専門店で購入していると思われます。
ボジョレーヌーヴォー以外に飲んでみたい新酒(複数回答可)
毎年11/3に解禁となる「山梨ヌーボー」が約2/3を獲得しています。日本を代表するワインの銘醸地である山梨のワインの新酒には皆さん興味があるようです。
続いて「(山梨以外の)日本ワインの新酒」が約4割を獲得。北海道・山形・長野など、山梨以外にも日本ワインの銘醸地はありますので、こちらも押さえておきたいところですね。
さらに続いて「日本酒の新酒」が約1/3を獲得しています。公官庁では4月~翌年3月を年度としていますが、日本酒業界では7月~翌年6月を年度としています。これを酒造年度と言い、同一酒造年度内に醸造・出荷されたものが、広義では「新酒」として扱われます。
狭義では、その年の秋に収穫した新米を使って醸造し、11月~翌年3月までに出荷されたものを指して「新酒」と言います。新米を使って最初に醸造した「初しぼり」や、新米を使って醸造した後に熟成させずに出荷した「しぼりたて」などが、これに該当します。これらは「火入れ」をしていないため、フレッシュでフルーティーな味わいが楽しめますよ。
「焼酎の新酒」は、その年の秋に収穫したサツマイモで造った焼酎を、熟成させずに出荷したもので、10月下旬~11月上旬に出回ります。11/1は「本格焼酎の日」という記念日ですが、この日に合わせて出荷されることも。
ワインや日本酒のような醸造酒と違い、焼酎のような蒸留酒には新酒というイメージがあまりないのか、選択率は13.8%に留まりました。
当記事で使用したアンケート
当記事は以下のアンケートを元に作成しました。
出所:食の総合情報サイト ぐるっぱ(https://www.guruppa.jp/)
アンケート名:ボジョレーヌーヴォーについてのアンケート2024
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国 男女
調査期間:2024年11月25日~2024年12月1日
有効回答者数:1,699人
いかがでしたか? アンケート結果を見ると、驚きや新たな発見がありますよね。
ぐるっぱ事務局では、今後も定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。
なお、本記事に掲載されているグラフは、「食の総合情報サイト ぐるっぱ」より転載した旨をご記載下されば、有償提供される物への使用を除き、個人・法人問わず無料でご利用頂けます。
最後までご覧下さり有難うございます。次回も宜しくお願いします。
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