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アンケート事例「お酒」

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「ぐるっぱ」では、年間催事や旬の食、お酒についてのアンケートを取っており、結果の一部を記事にして公開しております。年末年始でお酒を飲む機会も多かったと思いますので、今回は「お酒」についてのアンケート結果をご紹介いたします。是非ご覧下さい。

アンケート
酒類

飲酒頻度は世代間で格差あり

1.飲酒頻度.jpg (1.26 MB)
飲酒頻度を質問したところ、回答者全体での最多回答は「週5日以上」で26%、次点は「週1~4日」で25%となっており、毎週飲酒する人は合計で51%となっていました。
「月1~3回」は12%、飲酒はするが月1回も飲まない人は16%、「全く飲酒しない」は22%となっていました。
世代別に見ますと、20~30代は全く飲酒しない人の割合が36~37%と高く、「週5日以上」飲酒する人の割合が他の年代と比べて低くなっていました。飲酒しない人が多いだけでなく、飲酒頻度も低いんですね。

ビール系を飲むか?

2.ビール飲むか.jpg (1.01 MB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象にビール系を飲むか質問。
全体では86%と大多数の人がビール系を飲むと回答しておりました。
ですが、20代(60%)・30代(71%)・40代(80%)は、50代以上(90%前後)と比べてビール系を飲む人の割合が低くなっています。世代を追うごとにビール系から離れていっているようです。
3.どんなビール.jpg (908 KB)
ビール系を飲む人(942人)を対象に、どんなビール系を飲むか質問したところ(複数回答可)、「ビール」(65%)が最も高く、次いで「新ジャンル」(46%)、「プレミアムビール」(39%)と続きました。
複数回答可としていますので、もっと「ビール」を選択する人が多いと思っておりましたが、約1/3の人が「ビール」を飲まないとは驚きです。

サワー・チューハイを飲むか?

4.サワー飲む.jpg (1009 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象にサワー・チューハイを飲むか質問。
全体では約7割の人が飲むと回答しています。レモンサワーブームがあったので、なかなかに高い結果です。
年代別では、20代・30代が9割前後と極めて高い数値となっています。逆に70歳以上は他の世代と比べて低めになっていました。
5.どんなサワー.jpg (976 KB)
サワー・チューハイを飲む人(757人)を対象に、どんなサワー・チューハイを飲むか質問したところ(複数回答可)、「レモンサワー」が80%で最多回答、続いて「グレープフルーツサワー」が48%で2位、その後はドングリの背比べ状態でした。
レモンとグレープフルーツはサワーの定番ですので、この2つを主体にしつつ、気分転換に他のサワーも楽しむといった感じでしょうか。

ウイスキーを飲むか?

6.ウイスキー飲む.jpg (993 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象にウイスキーを飲むか質問。
全体では半数の人が飲むと回答しています。世代別で見ても、そこまで大きな差が開いていませんでした。
7.どんなウイスキー.jpg (1009 KB)
ウイスキーを飲む人(547人)を対象に、どんなウイスキーを飲むか質問したところ(複数回答可)、ブラックニッカや角などの「国産ウイスキー」が74%で最多回答となっておりました。
やはり、どこの酒類販売店でも売っており、価格も手頃ですので選択率も高くなりますね。
その後は、約3割で「スコッチ・ウイスキー」「山崎・白州・竹鶴など国内大手高級銘柄」、1割強で「アメリカン・ウイスキー」「その他のジャパニーズ・ウイスキー」が続きます。
NHK連続テレビ小説『マッサン』(2014年9月29日~2015年3月28日)の影響により、多くの日本人の関心がウイスキーに集まりました。サントリー「山崎」や「白州」や「響」などが世界的に高い評価を受けていることも周知され、山崎・白州・竹鶴など大手メーカーの国産高級銘柄に需要が殺到、供給制限がかかって今も入手困難な状況が続いています。
大手メーカー以外が製造するジャパニーズ・ウイスキー(クラフトウイスキー/地ウイスキー)にも注目が集まりましたが、もともと製造数が少ないこともあり、こちらも入手困難な状況です。
空いてしまった国産高級銘柄の売場を埋めるべく、シーバスリーガルなどのスコッチ・ウイスキーや、ジャックダニエルなどのアメリカン・ウイスキーの品揃えを拡充した酒販店も多くありました。
8.ウイスキー飲み方.jpg (902 KB)
どんな飲み方をするか質問したところ、ハイボールが7割弱で圧倒的1位、次いで3割強でロックと水割りとなっています。
サントリーは女優の小雪さんを起用して、角ハイボールのCMを2008年から展開。これが反響を呼び、ウイスキーハイボールの再ブームが起こり始めました。2011年には同CMのタレントを菅野美穂さんに変更、2013年にはウイスキーハイボールに唐揚げを合わせる「ハイ・カラ」提案も話題になりました。2014年からは3代目CMタレントに井川遥さんが起用されて、現在まで続いています。

ブランデーを飲むか?

ブランデー飲むか.jpg (969 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象にブランデーを飲むか質問。
全体では飲むと答えた人は17%に留まり、同じ蒸留酒でもウイスキーとは違って、ブランデーの愛飲家は多くはありませんでした。
世代別で見ると、母数が少なく参考値にしかなりませんが、20代が他の年代より高くなっています。
ウイスキーの原料はモルトやグレーンなどの穀物、ブランデーの原料はブドウやリンゴなどの果実と、原料に違いはありますが、ローストした樽で熟成させた琥珀色の蒸留酒であることは同じ。ウイスキーに興味を持った若い方が、ブランデーにも興味を持ったのかもしれませんね。
ブランデー飲み方.jpg (947 KB)
ブランデーを飲む人(189人)を対象にブランデーの飲み方を質問したところ、「ストレート」が約半数で最多、次いで30%台で「ロック」「水割り」が続くという結果になりました。ブランデーは香りも楽しめますので、香りがたちやすいストレートがオススメですね。

日本酒を飲むか?

9.日本酒飲む.jpg (1016 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象に日本酒を飲むか質問。
全体では64%の人が飲むと回答しました。年代別では70歳以上の人が高くなっていました。
10.どんな日本酒.jpg (998 KB)
日本酒を飲む人(700人)を対象に、どんな日本酒を飲むのか確認したところ、「純米酒」が50%で最多回答、「純米吟醸」が46%で次点となっておりました。
大吟醸や純米大吟醸になると価格も高いですし、酒米を磨き過ぎて雑味がなく、スッキリし過ぎていて物足りないという方もいると思います。
「純米酒」や「純米吟醸」が価格も味もちょうど良いと感じている方が多いのだと思います。

焼酎を飲むか?

11.焼酎を飲む.jpg (1007 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象に焼酎を飲むか質問。
全体では約半数の人が飲むと回答しました。年代別で見ますと、20代が低く、逆に70歳以上の人が高くなっていました。
12.どんな焼酎.jpg (1.02 MB)
焼酎を飲む人(557人)を対象に、どんな焼酎を飲むか質問。
最多回答は芋焼酎で59%、次点は麦焼酎で45%、3番手は甲類で33%となっていました。
2003年に芋焼酎のブームが到来し、大人気銘柄の「黒霧島」を取り扱いしたくても、供給が追い付かずに蔵元からお断りされるケースもありました。今は通年販売されていますが「赤霧島」は、当時は年2回だけ数量限定販売されていて、店頭で殆ど見かけない幻の焼酎でしたね。
13.焼酎飲み方.jpg (917 KB)
飲み方は、「お湯割り」48%、「水割り」39%、「ロック」31%の順になっており、お湯割りにして揮発する香りを楽しみながら飲んでいるようです。

ワインを飲むか?

14.ワイン飲むか.jpg (1020 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象にワインを飲むか質問。
全体では約7割の人がワインを飲むと回答しています。
年代別では、20代・50代・60代が他の年代より高めになっています。
15.どんなワイン.jpg (959 KB)
ワインを飲む人(780人)を対象にどんなワインを飲むかを質問。
赤ワインが82%で最多回答、次点は白ワインで70%、3番手は44%でスパークリングワイン、4番手は29%でロゼワインとなっていました。赤ワインはほぼ100%だろうと思っておりましたが、そうでもありませんでした。
16.どの国のワイン飲む.jpg (1011 KB)
どの産地のワインを飲むか質問したところ、日本(58%)、フランス(48%)、チリ(46%)、イタリア(42%)、スペイン(31%)が上位となっていました。

他にどんなお酒を飲むか?

17.他のお酒.jpg (1007 KB)
月に1回以上飲酒する人(1,097人)を対象に他にどんなお酒を飲むか質問。
約4割の人が梅酒を飲むと回答しています。それ以外のお酒は、あまり高い数値にはなりませんでした。

当記事で使用したアンケート


当記事は以下のアンケートを元に作成しました。

出所:食の総合情報サイト ぐるっぱ(https://www.guruppa.jp/
アンケート名:お酒についてのアンケート
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国 男女
調査期間:2025年1月15日~1月21日
有効回答者数:1,757人

19.デモグラ.jpg (916 KB)

いかがでしたか? アンケート結果を見ると、驚きや新たな発見がありますよね。
ぐるっぱ事務局では、今後も定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。
なお、本記事に掲載されているグラフは、「食の総合情報サイト ぐるっぱ」より転載した旨をご記載下されば、有償提供される物への使用を除き、個人・法人問わず無料でご利用頂けます。
最後までご覧下さり有難うございます。次回も宜しくお願いします。